名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

【C96】コミックマーケット出店情報

今年も出店してます!

出店日:3日目(日曜)
ブース:西2 つ 02b

【会場頒布本】
(新刊)

PIT vol.20 『歴史改変作品特集』 200円
(既刊)

PIT vol.19 『未来SF特集号』 200円
PIT vol.18 『ラノベ・ネット小説大賞作レビュー』 200円
PIT vol.17 『中村文則 全書解題』 200円 
PIT vol.16 『ハヤカワ文庫補完計画 HM 全レビュー』 200円 

田波正原稿集『Before mercy snow』 700円

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2019年度名大祭:歴史改変に浸る

あと一週間で名大祭ですね!

2019年度名大祭、今年の企画は『歴史改変に浸る』です!古今東西の歴史改変小説についてレビューし、レビュー・本の展示、冊子の配布をいたします。

歴史改変とは、過去のある時点で現在とは異なった歴史へと変化した世界を描いたジャンルです。現実の歴史とは違う道を歩んだ幻想の世界に心を馳せてみてはいかがでしょうか?

 

【会場】
全学教育棟本館1階 S19教室

【日時】
6/15(土) 10:00〜16:00
6/16(日) 10:00〜16:00

【会報販売】
過去会報を販売します。

・田波正原稿集『Before mercy snow』 700円
・PIT vol.19 『未来SF特集号』 200円
・PIT vol.18 『ラノベ・ネット小説大賞作レビュー』 200円

※販売冊子は当日変更になる場合があります。
※上記以外のPITがほしいという方は、用意できるかもしれないので予めご連絡ください。

【その他】
・名大祭展示物をまとめた冊子に関しては、無料で配布します。編集担当の力作なので、ぜひお持ち帰りください。

 

また、当サークルはまだまだ新入会員を募集しています! 興味のある方はご連絡ください!

 

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サークル説明会のお知らせ

新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。 サークル説明会の日程が決定しましたのでご案内します。

 

4/12(金) 18:15~ 全学教育棟S17教室    

4/15(月) 18:15~ 全学教育棟S16教室

4/19(金) 18:15~ 全学教育棟S21教室

4/22(月) 18:15~ 全学教育棟C12教室

4/26(金) 18:15~ 全学教育棟S19教室

 

読書が好き、読書に興味がある、といった方ならどなたでも歓迎します。「SF研」という名前からして敷居が高そうと思われることも多いですが、言ってしまえばただの読書サークルですので、肩肘張らずに気楽に来てくださればと思います。

 

また、部室見学も随時受け付けておりますので、説明会への参加の都合がつかない、部室を直接見てみたい、という方はお気軽にご連絡ください。
連絡先までメールを送ってくだされば、希望の日時に個別で対応いたします。質問等もありましたらお気軽にお送りください。

 

 

 

 

【細道目前!】オススメ本紹介!【その3】

もうすぐ地獄の細道ですね。細道中にも読める当会員のオススメ本紹介です!

 

【暇そうな人のオススメ本】・・・負けないこと逃げ出さないこと量子化学を落とさないことそれが一番大事。

屍者の帝国伊藤計劃,円城塔

死体を動かす技術が発展したパラレルワールド19世紀で言語とか意識について加速度的によく分からなくなる小説。

 

戦闘妖精・雪風シリーズ〉神林長平

 戦術戦闘電子偵察機雪風〉のパイロット深井零と異星体ジャムの戦いが次第に抽象的になり、哲学的問いへと変化していくのが面白い。

 

『祈りの海』グレッグ・イーガン

イーガンの短編集はどれも面白いがこれは最高傑作。「無限の暗殺者」は他作と毛色が異なるが同じテーマを扱った異色の傑作。

 

『ダブル・スター』ロバート・A・ハインライン

宇宙大統領の替え玉になった売れない役者の話。王道エンタメでSF慣れしていない人が読んでも面白いと思う。はじめてのハインラインは『夏への扉』orこれ!

 

『ゴッド・ガン』バリントン・J・ベイリー

まさに奇想!ぶっ飛んだアイデア満載の短編集、暇な春休みに新たな刺激が欲しいという方にいかがでしょう。

 

忍法八犬伝山田風太郎

現代異能バトルの源流とも言える山風の忍法帖シリーズの中からこの一冊、堕落した八犬士の子孫が姫の為一念発起し伊賀の忍と壮絶な戦いを繰り広げる。

 

『海を見る人』小林泰三

ハードSF短編集だが恋愛などとっつきやすいテーマが多く、理系知識はあるが普段小説は読まない人、SFを読んでみたいが難解なのはちょっと…という人にオススメ!

 

〈ニンジャスレイヤーシリーズ〉ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ

もはや語るまでもない名作、ニュービーは書籍1巻から読むのがオススメです。慣れたら「ノーホーマー・ノーサバイブ」、「デッド・バレット・アレステッド・ブッダ」とかいかがですか?

 

 

『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』赤野工作

超ゲームマニアな作者の分身ともいえる主人公が未来のゲームについて記したレビュー集、ゲームに対する恐るべき真摯さが小説のリアリティを生み出している傑作。

 

『ダンゲロス1969』架神恭介

魔人という超能力者がいる世界の学生運動の話。うんこを燃やす能力者がハードボイルドで格好いいんだ、信じてくれよ。紙の本はないので電子書籍か漫画版(現在2巻まで刊行)で読んでくれ。

 

スピリットサークル水上悟志

輪廻を通じて因縁浅からぬ二人の宿命の対決を描くエモエモストーリーのSFマンガ。

 

『胎界主』尾籠憲一

思うように物事を運ぶ力を持つ強大な能力者を巡る陰謀を描く超大作webマンガ。五周は読んだ。君もとりあえず生体金庫まで読もうか。

 

〈戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズ〉監督:白石晃士

都市伝説を撮影する撮影班がメインのPOVホラー(?)作品。登場人物のキャラが濃くエンターテイメントとしての質が非常に高い。オカルト要素が最高なため低予算映画界の帝都物語だと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学手続き会場での活動のお知らせ!部室見学もやります!

名古屋大学に入学が決定した皆さん、おめでとうございます。

 

3月14日、15日には入学手続きが行われますね。入学手続きが完了すると、名古屋大学のサークルの説明ブースが設けられたスペースを通って帰宅ということになるのですが、この道中が地獄のようだということで「地獄の細道」と呼ばれています。

 

(おそらくは……になります。厳密な由来は明かされていないような気がしますが、この記事の執筆者は少なくともそこに地獄を見たのは間違いありません)

 

名古屋大学SFミステリ幻想小説研究会、通称SF研もブースを出展していますので、当会に興味のある方は是非お立ち寄りください。

14日は48番ブースで、15日は107番ブースでお待ちしています。部室見学の希望がありましたら、ブースにいる会員に気軽にお伝えください。

 

また3月19日㈫に部室見学会を行います。事前の連絡は必要ありませんので気軽にお越しください。14:00から19:00まで開催する予定です。

 

また、その日は都合がつかない、他の日にやってほしいなど希望がありましたら(nagoya.u.sfa@gmail.com)にメール、またTwitterアカウントへのDMなどでご連絡ください。

【平成!!】オススメ本一文紹介【その2】

平成ももうすぐ終わってしまうのでここに部員からのオススメ本一文紹介を置かせていただきます。

 

 

 

【肥玉くんのオススメ本】・・・共に読みましょう

カラマーゾフの兄弟』フョードル・ミハイロヴィッチドストエフスキー

 ドストエフスキー最後にして最大の長編だが最高の作品なのでいきなりこれから読んでもいいと思う。

百年の孤独ガブリエル・ガルシア・マルケス

「大学生になったら洋書を読もう」という張り紙があるが「大学生になったら『百年の孤独』を読もう」の間違えである。

薔薇の名前ウンベルト・エーコ

 中世キリスト教世界と写本を題材とした傑作だが、そろそろ文庫化して欲しい。

Self-Reference ENGINE円城塔

 宇宙をありのままに淡々と描写することがリリスムを生み出す。

『汝はTなり トルストイ異聞』ヴィクトル・ペレ―ヴィン

 トルストイは無抵抗流武術を操り、ドストエフスキーが斧を振り回す本書の作者ペレ―ヴィンはフィクションについてのフィクションを描く専門家であり現代ロシア文学狂人界の双璧(もう一人はソローキンだが、私はソローキンよりもペレ―ヴィンの方が好きだ。なぜならソローキンは現代的なエンタメが書けないから)だ。

『戦争の法』佐藤亜紀

 イワズモガナ

『世界終末戦争』マリオ=バルガス=ジョサ

 少女終末旅行ではない。

美徳のよろめき三島由紀夫

 三島が肩の力を抜いて書いた作品であり非常に読みやすく、三島特有の晦渋な文章や筋書きの劇的さに敬遠してしまう人でもすらすら読めるはずだ。

重力の虹トマス・ピンチョン

 「大学生になったらピンチョンを読もう」とは言わないし、ピンチョンを執拗に薦めてくるイキリ文学青年は嫌いだが、この難解で重厚そして猥雑な混沌の書物に触れることには少なからずの(文学的なだけでなく人生としての)意味があるだろう。

 

 

 

 

【星雪ちなつのオススメ本】・・・人様に迷惑をかける無分別な生殖である所の花粉

虐殺器官伊藤計劃

 言語と意識、そして世界について描かれた小説で現代日本SFを読んで見たいと思ったらまずこの本を手に取ってみるといいです。

『クロニスタ戦争人類学者』柴田勝家

 もしかすると現代日本SFで一番小説が上手いのは柴田勝家かもしれないですし、見た目が一番インパクトあるのは間違いなく柴田勝家公です。(念のためですが柴田勝家という作家が今の日本にはいます。戦国武将の方ではないです。めっちゃ似てますけど)

ある島の可能性』ミシェル・ウェルベック

人権については、僕はもうあきらかに、どうでもいいと思っている。まぁ自分のペニスの権利にぎりぎり興味が持てる程度だ」というような捻くれた一文こそがウェルベックの魅力だと思います。

『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』仁木稔

 虚構や陰謀に嘘と詐欺が大ヒットしているこのご時世だからこそ、本書を読むべきでしょう。

『完璧な夏の日』ラヴィ・ティドハー

 ガワは第二次世界大戦に能力者がいたらというワクワクするような伝奇物の作品なので、ナカは物凄くエモエモノエモでして、どちらも大好物です。

ドラキュラ紀元シリーズ〉キム・ニューマン

 ヴァン・ヘルシング教授がドラキュラ伯爵に敗北した世界を舞台に現実と創作の垣根を超えて様々な登場人物が活躍するシリーズで、全3巻を一気読みしてしまうほどおもしろいです。

帝都物語シリーズ〉荒俣宏

 明治維新から20世紀末までの帝都東京を舞台に、帝都を破壊しようとする魔人加藤保憲とそれを防ごうとする数多の人々、そして帝都に鎮座する守護神兼怨霊である平将門の闘いを描いた一大伝奇絵巻です。

『邪神帝国』朝松健

 ナチス×クトゥルフ×魔術という一部の好事家中学生の少年たちがテクノブレイクしてしまいかねない伝奇怪奇作品です。

 

 

 

【デイル・ド・ナ・ココタマスのオススメ映画】・・・気軽に部室見学しに来てね

『続・夕焼のガンマン』セルジオ・レオーネ

 荒野に生きる若かりしイーストウッドがあまりにもかっこよく、銃を構える今は亡きリー・ヴァン・クリーフが厨二心を擽り、イーライ・ウォラックがやはり薄汚いマカロニ・ウェスタンの傑作。

ブラックスワンダーレン・アロノフスキー

 あまりにも完成度が高すぎる。だってパーフェクト・ブルーだし

『エル・トポ』アレハンドロ・ホドロフスキー

 今もなお作品を生み出し続けるカルト映画監督ホドロフスキーの代表作でウェスタンを題材としたマジもんの傑作オカルト映画!

ノスタルジア』アレハンドロ・タルコフスキー

 この世で最も美しいセカイの救済のお話。

『ダーク・シティ』アレックス・プロヤス

 マドマギ叛逆の物語やうる星やつらの映画みたいな話なのでそれらが好きな人は見ると楽しめます。

『マン・オブ・スティール』ザック・スナイダ

 アベンジャーズに代表されるマーベル作品に比べて色々と悪戦苦闘を繰り返しながらも『アクアマン』とかいう超ド級の最強映画を生み出すに至ったマーベル・ユニバースの第一作で、マーベル映画特有のドラゴンボールばりのド派手なアクションシーンだけでなく序盤にスーパーマンが正体不明の未確認生命体として扱われるところ(ディスカバリーチャンネルの宇宙人番組みたいな描写がされる)など魅力的なシーンが多いです。

ファイトクラブデヴィッド・フィンチャー

 ファイトクラブについて口にしてはならない!!!!!!!!!!!!

ザ・レイド』ギャレス・エヴァンズ

 インドネシア伝統武術シラットの使い手がアサクリのような動きをしながら、主人公たちを倒せば家賃がタダになるので襲ってくるマンションの住民たちをボコボコにする爽快アクション映画で続編に日本人俳優も出演する『ザ・レイドGOKUDO』や『スカイライン-奪還-があります。

仁義なき戦いシリーズ〉中島貞夫監督・笠原和夫脚本

 一時期ずっと繰り返して見てたよ。

〈プリパラシリーズ〉

 プリパラはSF。ガァルマゲはℒℴνℯサイリウム・チェーンジ!!!!!!!

(プリパラロンパという二次創作が信じられない程出来がよかった)
 

【新年度目前!】オススメ本一文紹介【その1】

もうすぐ新年度ですね。

読書でも始めてみようかと思う皆様や、知らない本を読んで見たいなと思う皆様に当会部員たちがオススメ本を一文で紹介いたします!!!

 

 

 

【玄塗義人のオススメ本】・・・新入生に限らず新規部員をお待ちしております。

 

地下室の手記ドストエフスキー

 勇気ある知識人として知らず知らず肥大化した自意識に悩んだことがある人は一度読んでほしい。

『悪意の手記』中村文則

 悪意というのは大抵はしょうもないものであるがそれを非常にうまく描きだすのが中村文則という作家である。
〈矢吹駆シリーズ〉笠井潔

 現象学を駆使する探偵矢吹駆が革命家や哲学者と思想バトルしていく作品で読むと知能が向上した気分になるし、ハイデガーを批判しだしてしまう。

『密会』安倍公房

「壁」や「砂の女」で知られる安倍公房のエロスと狂気が爆発した問題作!

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

 初めて読んだ時、粋なタイトルとは裏腹に石を投げつけられる宗教爺に感覚を同調させるヘンテコな話としか理解できなかったがディックの他作品を読み進めるにつれて、石を投げつけられる宗教爺に感覚を同調させるということこそがディックの作品のおもしろさだと確信したので、皆様にもこの感覚を味わっていただきたい。

『時間衝突』バリントン・J・ベイリー

 表題通り2つの時間‐過去からの時間(我々が通常、時間と感じているものだ)と未来からの時間(?!)が衝突する、哲学と科学にホラとスペースオペラケレン味とやっぱりホラを混ぜた最高な作品。

『最初にして最後のアイドル』草野原々

 作者は狂ったオタクであり、狂っているがゆえに科学と哲学を武器として宇宙を相手に愛を語る。

『ダークウェブ・アンダーグラウンド:社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』木澤佐登志

 近頃世を賑わせるダークウェブについての詳しいレポとオルタナ右翼の思想背景を解説した一読すべき本。

『N.H.Kにようこそ』滝本竜彦

 ひきこもりのところに中原岬という天使(メンヘラ)がやってくる話なんですが、この世界には中原岬はいないので、まぁようするにひきこもりになる前にこの本を読んで、ひきこもりにならないようにするべきだし、まかり間違っても岬ちゃんがやってくるのを期待してひきこもりになってはいけない。

 

 

 

【こゅ沢のオススメ本】・・・怪奇幻想文学がすきです…

『ゴーレム』グスタフ・マイリンク

 ゴーレムが町中大暴れするような作品ではなく、迷宮のようなプラハを舞台に自己や神などについて神秘的かつ魅惑的かつ魔術的に物語った世界で一番美しい幻想文学だと私は思っています…

『夢の遠近法』山尾悠子

 本邦幻想文学界における伝説の作家の短篇集です…

『伝奇集』ボルヘス

 バベルの図書館、という言葉に何かしら胸がときめいた人はボルヘスが生み出す南米特有の奔放な想像力と博学からもたらされる圧倒的な知識が融合した精緻な思弁的幻想短篇集『伝奇集』を読むといいでしょう…

『ムントゥリャサ通りで』ミルチャ・エリアーデ

 宗教学者として有名なエリアーデですが、幻想文学も多く物しており、本作は彼の代表作であり、また、読むうちに登場人物だけでなく読者までもが迷宮のような小説の中で迷ってしまう幻想文学のお手本と言えるものです…

『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル

 二つの町がモザイク状に入り組んで出来た架空の町を舞台にしたミステリ風味の幻想小説でその独特な作品世界にどっぷり浸れる夢のような作品です…

『動きの悪魔』ステファン・グラビンスキ

 ポーランドのポーとも呼ばれるらしいグラビンスキは、この世ではない”あちら側”を描くことに秀でたポーランド随一の怪奇作家です…
『怪奇クラブ』アーサー・マッケン

 三大怪奇小説作家に名を連ねるマッケンが描く古より世界に潜む異神や超時空的恐怖はクトゥルフで有名なラヴクラフトに受け継がれました…

『吸血鬼カーミラ』レ・ファニュ

 表題作は今流行りの百合に該当する妖艶な作品だと思われますが、百合抜きにしてもゴシックな風情漂う怪奇小説の傑作です…

 

 

 

 

 

DBMSのオススメ本】・・・忍/シリア/FF/世界内戦/平成

『アーリア神話 ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉』レオン・ポリアコフ

 欧州における民族主義の形成課程を詳細かつ丹念に読み解くことでアーリア神話ー反ユダヤ主義の歴史の全貌を捉えていく必読すべき名著。

『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール

 脇役と思われがちなものが意外にも大きな力を秘めているものであり、歴史が会計を通してどのように変化していったかを解説する大変おもしろく読むのにも疲れない歴史書

『法思想の水脈』森村進

 歴史を通して法がどのように捉えられてきたのかという法思想史は重要であるものの説明が難解かつ量が膨大になりがちであるが、本書はこれを簡潔かつ明瞭に紹介することに成功し、法学を専門とせずとも楽しんで読み理解できる良著となっている。

『社会はなぜ左と右にわかれるのか』ジョナサン・ハイト

 人の政治的傾向はなぜ右翼左翼に分かれてしまい、お互いを分かり合うことができないのかという社会を悩ます問題を道徳心理学や認知科学の観点から解き明かした書籍。

テロリズム 聖なる恐怖』テリー・イーグルトン

 タイトルで誤解しがちだがテロの話を直接するものではなく、『文学とはなにか』で有名な批評家イーグルトンが聖性を有した恐怖という両義的存在をあらゆる文学から暴き出し捉えようとする大胆な書。

『テロルの現象学笠井潔

 テロル/大衆/革命/英雄について思案する時この本ほど精神的に私を鼓舞してくれる本を私は知らない、と私の友人が語っていたのを覚えている。

『哲学入門』戸田山和久

 哲学と書いてあるがデカルトハイデガーといった我々一般人がまず初めに思い浮かべる哲学ではなく、人間に自由意志は存在するのか、意識はどのように発達してきたのかなどという科学哲学を名大名物教授戸田山が解説する本である。

イスラーム思想を読みとく』松山洋

 イスラームについて無知な状態で、イスラームを知ろうと思い立ったときにはこの本をまず手に取ればよいと思える良著。