名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『シップブレイカー』(パオロ・バチガルピ)

シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF)作者: パオロ・バチガルピ,鈴木康士,田中一江出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/23メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を含むブログ (26件) を見る昨年の『ねじまき少女』、『第六ポンプ』でSF界の話題となった…

『スワロウテイル序章/人工処女受胎』(籘真千歳)

スワロウテイル序章/人工処女受胎 (ハヤカワ文庫JA)作者: 籘真千歳出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/09/07メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (18件) を見る揚羽chan可愛い!僕が本当に言いたいことはそれだけなのですが、な…

2012/10/25 例会

引き続き、「あなたの人生の物語」から「理解」を短編読書会に用いました。あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/09/30メディア: 文庫購入: 40人 クリック: …

しあわせの理由(グレッグ・イーガン)感想2

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/07/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 266回この商品を含むブログ (200件) を見る今週は「しあわせの理由」から「移相夢」についての感…

天才をどう描くか?

ネタがないので今日の話題になった、天才をどう描くかについて書いてみるよ。ただし、芸術面とかではなく、頭の出来が良い的な意味での天才で。 天才の定義についてはwikiでも見といて下さい(投げやり 天才とは多くの作品の場合、聞いた質問に対してまるでPC…

「姑獲鳥の夏」(京極夏彦)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/09/14メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 282回この商品を含むブログ (435件) を見る京極夏彦という名前は前から聞いたことはあったけど、読んだことはなかったので読み…

「さくら荘のペットな彼女8」(鴨志田一)

ネタバレ全開なので気になる人は回避推奨。さくら荘のペットな彼女8 (電撃文庫)作者: 鴨志田一,溝口ケージ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2012/10/10メディア: 文庫 クリック: 69回この商品を含むブログ (20件) を見る ななみんがふら…

長編読書会『こうして彼は屋上を燃やすことにした』カミツキレイニー

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)作者: カミツキレイニー,文倉十出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/05/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 256回この商品を含むブログ (44件) を見る「たまにはラノベを」ってことで始まった今回の読書…

「しあわせの理由」(グレッグ・イーガン)感想

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/07/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 266回この商品を含むブログ (200件) を見る本作はグレッグ・イーガンの短編集である。昔順列都市…

X-files

火曜日担当になりました鍋です。最近X-filesをシーズン1から見始めたので今回はそれについて書きます。 Episode1-15 ラザロ 銀行強盗の密告情報を得たスカリーは元同僚のウィリスとともに銀行に張り込む。銀行強盗のデュプリは密告通りにやってくるが、スカ…

小市民シリーズを読んで

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (658件) を見る小市民シリーズというのは、米澤穂信の「春期限定いちごタルト事件」か…

新刊会報 PiT Vol.9及び10のお知らせ

PiT vol.9 ガガガ文庫特集本ガガガ文庫に愛を注ぎ続けるラノベ班班長の提案で作られたガガガ文庫特集。 未だ大手レーベルと比べて知名度が高いとはいえない、それゆえに多くの良作が人の目に触れず埋もれてしまっているガガガ文庫。誰か一人でもこの会報でガ…

どうも、なんだか日替わりでブログを更新する時期がやってきたみたいなのでよろしくお願いします。金曜担当の葛宮です。 前回(昨日?)ねつ君が京フェスの参加レポを書いてたので僕は京フェスについて書かなくていい気がします。いや、僕はほら……本格ラノベ…

京フェス参加報告

ブログ更新木曜担当となってしまいましたねつと言うものです。以後よろしくです。更新日時が金曜になってるのは気のせいです。 水曜の記事にも書かれていた通り、10月6日に京フェスに参加してきました。その内容について私の視点から軽く書いてみようと思い…

20121010例会

今期から曜日毎に誰かが何か書きます。 水曜は例会をしてるので、そのことについて書こうと思います。・短編読書会 「あなたの人生の物語(テッド・チャン)」より「バビロンの塔」 技術革新と神を信じることの両者について考えさせる作品。ラストから感じられ…