恐竜と蟻が、現代人類社会と変わらぬ高度な文明を築き、地球を支配していたもう一つの白亜紀。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力で補完し合い共存していた。だが、二つの文明は深刻な対立に陥り……。種の存亡をかけた戦いを描く、劉慈欣入門に最適な中篇
以前出た『老神介護』に収録されている短編「白亜紀往事」の中編バージョン。大まかな内容と後半部分はほとんど変わらないので、既に短編のほうを読んでいる人はこちらを読まなくてもいいと思う。
想像力豊かだが巨体のために細かい作業ができない恐竜と、機械のような精密さで働くが新たなものを生み出す力ができない蟻は、互いに協力して発展した文明を作り上げた。しかしだんだんと恐竜は蟻を軽んじるようになり、戦争が始まる。最終的に両者は和平するが、やがて恐竜の国同士でも対立がおこるようになり……。
あんまり書くことない。申し訳ない。(肇)