名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

ウルヴァリン: X-MEN ZERO

X-MEN」シリーズのスピンオフ作品。本作では「X-MEN」の主人公的存在、ウルヴァリンの過去が明かされている。

あらすじ(Amazonより)
ミュータントとして生まれたローガンは、少年時代、その能力が覚醒して以来、人としての幸せを捨て、幾多の戦争に身を投じて生きてきたが、ケイラという女性と出会い、初めて人間として生きる喜びを知る。だが、ある日突然彼女は殺されてしまう、ローガンの兄ビクターの手によって……。兄を倒すため謎の巨大組織と取引したローガンは、最強の戦士となるべく、超金属アダマンチウムを全身の骨に移植する改造手術をうけ、<ウルヴァリン>という名の人間兵器に生まれ変わる。

どのようにしてウルヴァリンは生まれ、「X-MEN」に入るまで生きてきたかを描いた、シリーズ原点の作品。ゼロという名に相応しく「X-MEN」に自然につながる内容でとても面白かった。「X-MEN」を見ておくと、ウルヴァリン以外に登場するミュータントたちについてもわかるので、作品をより楽しむことができると思う。ウルヴァリンの記憶喪失にまつわるエピソードが個人的に好きだ。自分の能力に悩むローガンの心の葛藤がとてもリアルに描かれていたのがよかった。ウルヴァリンには冷酷なイメージが私にはあったが、この作品で人間らしさを感じることができて、イメージがいい方に変わった。
今も続編が予定されている「X-MEN」シリーズ。私はとても楽しみだったりする。
(綿)