名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

リプレイを読もう そのいち・前提編

 普通の生活を送っていれば関わり合いになることの少ないであろうTRPGの「リプレイ」と呼ばれる書籍。今回はそれの話です。
 とは言え大半の普通の人はそもそもTRPGなんて知らないわけでして。いきなり「リプレイ面白いよ、読もうぜ!」なんて言っても「なにそれ、そういう変なの勧められても困る、怖い」となりますよね。
 だもんで、簡単にTRPGの説明から始めましょうか。すでにある程度の知識がある人は適当に読み飛ばしてくだせぇ。

 ちょっと前にニャルナントカさんのせいでクトゥルフ神話が日の目を浴びていましたが、ニャルナントカさんとかクトゥルフ神話についてググった時に「クトゥルフの呼び声」って記述見た事無いですか?それがTRPG(のシステムのひとつ)ですね。
 本気で説明しようとするとB5サイズ12Pぐらいの冊子ができるのですが(というか作った)、ここでは簡単に「TRPGとはごっこ遊びだ」と思っとけばいいです。詳しいことを知りたければウィキペディア先生に聞けばなんか色々答えてくれます。以下URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AFRPG
 「TRPGとはごっこ遊びだ」ってさっき言いましたが、参加者はシナリオ内で自分のやりたいことを口で宣言しながらシナリオを進めていくんですね。こればっかりはいくら文章で説明しても伝わらないことなのでプレイ動画を探して観てみればいいと思います。最近はニコニコ動画などでプレイ動画が多くあがっているみたいなので参考までに。
 あとTRPGにはきっちりとしたシナリオというものは存在しません。もちろんシナリオの“さわり”(街で通り魔が多発してる、お前ら何とかしろ、など)やシナリオの大まかな流れはあらかじめ用意されていますが、実際には参加者のアドリブでどんな展開にでも転がっていきます。これがTRPGを遊ぶ時の醍醐味の一つと言って良いでしょうね。

 んで、覚えておいて欲しい事というか今後の内容読む時必要な知識として、GM及びPLとPCの概念があります。
 GMはGame Masterの略でして、まぁシナリオ書いたり、ゲームの進行をしたりします。
 PLとPCについてですが、PLはPlayer、TRPGのセッションに参加している人間ですね。PCはPlayer Charterの略、PLは「僕の考えた設定てんこ盛りのPC」をゲーム内で自由に演じて(動かして)遊ぶわけです。はい。

 で、さっきから「セッション」って単語をなんの説明もなく使っていますが、セッションっていうのは「みんなで集まって、TRPGを遊んで、最後にお疲れ様でしたー」って言うまでの一単位だと思っていただければ。

 TRPGの説明はこれくらいでいいですかね……?かなり端折っているので詳しいことを知りたければググってください。それで興味持ってTRPGのプレイ人口増やしてください。
 本題はリプレイですよ、リプレイ。
 そもそもリプレイと言うのは、セッションでの出来事を文字に起こしたものでして、「今回のセッションは楽しかったから参加してない人とも楽しみわかちあおうぜー」的な目的で制作、時に出版されているシロモノです。最近作家とか声優とかをPLとして呼んでいる作品も増えてきているので、名前だけは知っているって人もいるかもしれないですね。それでも裾野がなかなか広がらない原因としては
 1.TRPGやったことないし、ためらってしまう。
 2.TRPGをやったことはあるけど、リプレイで扱われているシステム(ゲームタイトルだと思ってもらって大丈夫です。先に述べたクトゥルフの呼び声とか)に触れたことないので知識不足が心配。
 3.リプレイって言ってもシステムごとに色々シリーズあるし、どれ読めばいいかわかんない。
 4.特にアリアンロッド・サガとか派生しすぎだろ、どうなってんのアレ。
ぐらいがぱっと思いつくのですが、どうでしょう。
 
 ぶっちゃけ「そんなこと気にしてないで早く読んでみろや、オラッ」って言いたいのですがそれではあんまりなので、軽く補足しておくと
 1.について:TRPG未経験でも問題無いです。世の中には「読み専」なんて呼ばれるTRPGをプレイすることはなくリプレイだけ読む人もいます。実はTRPGをプレイできる環境ってのはかなり限られていまして……プレイしたくても出来ない人達は読み専にならざるをえないってのも原因ですが。
 2.について:ある程度前提知識(世界観など)を持ってリプレイを読むことが推奨されますが、世界観は最初に説明が入りますし、用語などは登場する度注釈が入るのでそこまで気にすることはないです。
 3.について:こればっかりは作品のあらすじを読んで興味持ったやつから読んでみてね、としか言い様が無いです。一応「リプレイを読もう そのに」でそこのことに触れるつもりですが。
 4.について:私も把握できてない。というか追いかけるのをやめた。

 リプレイの書かれ方は特殊なので、結構初心者お断り感があるのですが、先に述べたようにリプレイとして出版されている作品は、アドリブにアドリブを重ねながらもひとつの結末に収束している「よく出来た」作品ばかりなので物語を書こうとしている人には参考になるんじゃないですかね。知らないですけど。

非常にグダグダで申し訳ないですが「そのいち」はここで終わりです。「そのに」は時間ができたときにでも。
(深爪)