名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

遊星よりの物体X

遊星よりの物体X [DVD]

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パソコンの調子が悪かったんです!なんか更新できてませんでした。
なんだか最近は白黒映画と縁があるのかも。「ノスフェラトゥ」とか「π」とか見ました。「遊星よりの物体X」も白黒映画でした。ではレビューを。
北極に謎の円盤が墜落し、現場から宇宙人の死体が発見される。しかし北極基地内に保管されていたその死体はやがて溶けだし、基地の人間を次々に襲い始める。人類よりも知力、体力に優れ、動物の血を吸い、種子によって繁殖する「物体」の侵略を人類は阻止することが出来るのか!?
あの有名な「遊星からの物体X」のリメイク元となった作品。「遊星からの物体X」に負けず劣らずの馬鹿映画だと思った。
まず円盤発見のシーンからギャグだった。「円盤が氷漬けになっている! すぐに掘り出して調査しなければ! 氷が邪魔だ、爆弾で溶かしてしまえ!」3……2……1……ドカーン「大佐殿、円盤も木っ端微塵であります!」「・・・・」「あっ!近くで宇宙人が氷漬けにっ!」「よし、じゃあ爆弾で・・・・いや、道具で掘り起こそう」 貴重なサンプルが・・・・
あと「物体」の侵入を防ぐためにドアの内側からつっかえ棒をするシーン。せっかくドアを開かなくしたと思ったのに、ドアは外側に開いてしまいました!ナニコレ?バカナノ?と思ってしまった。
とまぁいろいろとアレな映画だったけど、私は個人的にはこの映画が好きだったりする。リメイク版の「遊星からの物体X」はグロさを前面に押した作品に感じたが、「遊星よりの物体X」は作品全体のテンポがよく(87分の映画です)、素直に楽しめた気がした。といってもこうやって思い出してみると上に書いたあらすじはなんか間違ってるなぁと思う。「人類よりも知力、体力に優れ」とあるけど「物体」は超おバカさんだし(でもつっかえ棒の件は「物体」の勝ち)、「種子によって繁殖する」はずなのに劇中だと「物体」は一人しかいないし・・・といろいろウーンとなってしまう。
でもそんな突込みどころも含めて好きなのかもしれない。
(ワタナベ)