- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1976/06/01
- メディア: 文庫
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新入生見てるかな…とかおびえつつもなにもかわらずいつもどーりなかんじで。
星新一のショートショートです。全31編。
今回は少しネタばれ成分が多いかも…と少し懸念しています。
が、気にしないで頂ければ幸いで。
死にたがる男
死ぬ死ぬ詐欺な話。俺が死ぬとお前の秘密がばれるぞ!いやなら金を出せ!
題材も話のつくりもありきたり感は多少ありますが面白いです。
調整
自分の中ではすごい好きな話。メイド的役割のロボットを修理に出したら何度も命令しないと動かなくなった。
ちゃんと調整しろ!→まずはご自分を調整なさったほうが…。みたいな。
刑事と称する男
すごいコメディな話です。
刑事:怪しい奴捕まえる→持っていたお金を証拠品として押収
→怪しい奴:実は俺刑事でしたー。。お前偽物だろ!→持っていたダイヤを(ry
→刑事?:いや実は俺(ry
みたいな感じ。結構ひっくり返って面白かったです。結局最後どうなるか気になったら読んでみては?
ちがい
一応これも一種の保険金詐欺には違いない。刑事と称する男、と同じようにオチで勝負な感じです。
星新一の話の中でも数の多いタイプの話かと思います。そして俺の好きな話でもあります。
特殊な症状
夫婦がお互いにお互いのことを「夜に不可解な行動をとるんです。」と医師に相談。なぜこんなことが起こるのか…という話。
後味がよい話です。この人の話でこういうすべて円満な話は実は割と少ないのではないのかなと思いました。
ねむりウサギ
ウサギとカメ。足は速いのにレースに一度も勝てないウサギの話。
カメのように安定して勝ってちゃ主人公にはなれません。ウサギの頑張る姿に感銘を受けますね。
…カメがかわいそう過ぎる気が、、ぶっちゃけしますが。。
趣味
テンポの良い作品です。室内装飾が趣味である妻に絵をプレゼント。夫からの贈り物とあってそれにあう額縁から始まり壁紙、装飾品…。どんどん入れ替わっていくという話。オチは見えやすいですが読んでて楽しいです。
女と金と美
結婚詐欺。なんかこの本詐欺話が多い気が(笑)
器量の良くない女ばかり狙い詐欺る男、だますつもりが全財産持ってかれてしまい…金と女はどこへ…という話。タイトルがいい感じですね。タイトルに内容もしっかり出ております。ハッピーエンド…だと思う…。この終わり方がすごい好きなので書いてしまいました。人生こういうもんなのかなとか思ったりしました。
国家機密
料理がすごくおいしい国。その料理の秘密を知るために各国はスパイを送り込む…といった話。
ねずみ講式にミイラになった一人のミイラ取りの話。っていえばいいのか…?
個人的には普通です。
首輪
要はあれですよね…見えるところにゲームとか置いとくから勉強に集中できないんですよね…。教訓的話です。
自分にとっては「わかってるんですよ…すいません…。」って謝りたくなるほど耳が痛い話でorz
なんかれびゅーになってないような…まあ、どうせできないならいっそのことない方がいい。ってことですかね。
思わぬ効果;ひそかなたのしみ
両作品とも「え、そっちですか?」という星新一らしい皮肉、ユーモアがきいている作品。両作品は雰囲気が全然違うのですがやっぱり自分は「思わぬ効果」の日常っぽい雰囲気が好きです。
こんな感じで…。
(小)