名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

では私もSFセミナーのことを書きます。とは言ってもすでに記憶が・・・・。

・合宿

 小川一水さんの話。最新作『天冥の標』の話や過去作品の話、作者の人生などを聞いた。作者を目の前にして話を聞くのは初めての経験なので新鮮だった。小川さんはある本(何だったっけな?忘れた)を読んでダーク方面の話を書きたくなったらしい。だから『天冥の標』にはダークな成分も含まれる予定みたい。全十巻の中に様々な要素を盛り込むと言っていた。参加者の方が「〇〇な話を書く予定はありますか?」と聞くと、小川さんが「それは『天冥の標』の第〇巻で書く予定です。」という流れが何回かあって天冥すげぇと思った。

 電子書籍の話。iPadキンドルの出現によって電子書籍という新しいメディアが現実に誕生した。電子書籍は現在の出版業界や紙書籍にどんな影響を与えるのか、という話。でも途中からiPad vs Kindleみたいな話になっていた気が。ちなみにこの話ではKindleが勝つと言っていたと思う。iPadではみんな本を読まずにゲームするだろうと言っていた。あとキンドルの実機を見せてくれた。初めて電子書籍に触れた。なんかSFっぽいと思った。本だと何冊も持ち歩けないけどデータなら何百冊も持ち歩けるので便利だと思う。けど、売れるのかなぁ。伝統に執着する日本の体制下では受け入られないかもしれないと話していた。そうかもね。

 東浩紀さんの話。何の話をしてたっけなぁ、よくわからない。非実在青少年の話を熱く語っていたと思う、多分。あれは賛成派がギャーギャー言っていても何も解決にはならない、反対派を減らすことを考えるべきだと言っていた。社会はマジョリティーにつくということ。そんな話をずっと聞いていた。

 こんな感じ。他には小川さん小説+音楽のメディアミックス作品出すんだどんなのだろうとか、『天冥の標』と『クォンタム・ファミリーズ』おもしろそうとか思った。ほんの一週間前のことなのに記憶の劣化が激しいなぁ・・・。
(ワタナベ)