名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

よいこの君主論(架神恭介、辰巳一世)

よいこの君主論 (ちくま文庫)

よいこの君主論 (ちくま文庫)

レビュー書こうと思ったんだけど、ふとアマゾン見たらレビューがすごい充実していたので、もういいやと思った。

えーと、ひろしくん初めとする小学五年生達が、クラス征服を試みる話。マキャベリの「君主論」がベースとなっており、わかりやすく帝王学が学べる本なのかもしれない。
そこに描かれている学校生活はあくまで違和感のない日常(多少はみ出した点もあるが)であり、しかし且つ泥臭い権力争いが繰り広げられている。こうも上手く論ずるとは、器用な人間もいたものだ。比較的薄い本であるし、読んでみて損はしないだろう。基本的にはあるあると頷きつつも、勉強になってしまう点が見受けられるのではないだろうか。
(條電)