正月に見た中国映画の感想を書きます。元々中国でも賀歳片と呼ばれる正月映画として制作された物らしいです。
- 出版社/メーカー: アミューズソフト
- 発売日: 2007/09/28
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王薄(ワン・ポー)と王麗(ワン・リー)は泥棒稼業で中国各地を渡り歩く夫婦だが、王麗は足を洗いたいと感じ始めていた。それが原因で喧嘩をして平原に置き去りにされた彼女は、出稼ぎから故郷に帰る途中の青年・シャーケンに出会い、彼の無垢さに心を打たれる。駅で王薄と再会する2人だが、シャーケンの持つ結婚資金6万元を巡って、偶然乗り合わせた泥棒集団や強盗、警察を巻き込んだ戦いが始まる…。
疾走する列車内での、泥棒・強盗・警察入り乱れたアクションシーンがてんこ盛りの映画ですが、中でも見どころは泥棒シーンでしょう。スローを多用し、泥棒というよりはむしろ奇術と言えるような動きでの盗る・盗られるの応酬が展開します。逆に意味も無く屋根に上り、必要も無くアクションした挙句大切なものを飛ばしちゃったりするのは御愛嬌。
夜明け前、群青色に染まった荒野を列車が駆け抜けるカットや、山間の荘厳な寺院でのシーンなど、中国内陸部の美しい景色が楽しめる箇所もあります。音楽も映えます。
中国・香港・台湾のスターを起用しているだけあり、正月らしい華やかさがあります。国内では割と無名だと思いますが、中国では抜群に売れた映画のようです。間延びした感じは無く結末も綺麗なまとまり方で、爽やかに楽しめる映画でした。(tan)