- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 単行本
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先日、家庭教師先に行ったのに生徒がまだ帰ってきていない。
なので帰ってくるまで待つことに…なったら暇だろうと半ば強引に借りさせられた本。
第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作らしいが、裏表紙とか何も見ずに言われるがまま読んだのでこの本のジャンルも何も分からずに読んでいたら、途中でやっとミステリーだと気づく私のだめっぷりに落ち込む…。
あらすじは以下の通り。
ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する――。
いきなり火事にまきこまれて傷害負った主人公。
それで主人公のピアノ指導の為に突如現れる多才なピアノ教師(司法試験首位合格)
そんな指導の元に主人公はコンクール出場までいく。
これだけ書いて安っぽさがにじみ出ている感じ。
医療の部分の説明は胡散臭かったり、殺人の描写とかも陳腐な印象。
ドビュッシーを一応題材にはしているけど音楽的知識は全くなくても大丈夫だと思われる。現に私も大丈夫だったし。
そしてラストは、まぁよくある感じでした。
読みやすいっていう点だけで中学生とかには良いんじゃないでしょーかといったもの。
ミステリーという感じはほとんどうけない。
舞台が本山とかだったり、栄の芸術文化センターの名前が出てきたりするので、そこだけ微妙に楽しめるのか…も。
(あずま)