名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

吸血鬼ドラキュラ(ブラム・ストーカー)

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

吸血鬼系の小説では一番有名だと思います。まだこれしか読んでませんが…

小説を読む前にビデオでノスフェラトゥを見たのでなんとなく筋書きは覚えていたがそれでも楽しめました。独特の日記形式の語りが多いのはメリットでもありデメリットでもあると思う。慣れたら平気だけど。
内容を簡単に説明するとトランシルヴァニアの伯爵がロンドンに来てちょっと調子に乗っていたら反撃されて追い返されてしかもロンドンを出ても追い回されるといったような感じです。本当の内容はこんなではなくてもっと重たい感じになっているので安心してください。

ドラキュラといえばバスタードのダイ・アモンや古橋 秀之のブラ〜シリーズにでてくるような三枚目的なキャラのイメージしかなかったがこの本のドラキュラ伯爵はちゃんと威厳があるように描かれています(キレるのは結構早いけど…)まあ、正統派のドラキュラと言っていいんじゃないでしょうか。ニンニクと十字架(とゆうか聖なるもの)に弱いのはご愛嬌といった感じです。

少しホラーっぽいですがあまり人がバタバタ死ぬわけではないのでそんなに怖くはないです。どちらかというとサスペンスの部類に入るのかな。読んで損はないのでお勧めです。

(井出)