- 作者: 石谷茂
- 出版社/メーカー: 現代数学社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
S. をどうして1ときめるのですか.
T. 約束だ!
S. はどうして1になるのですか.
T. 約束だ!
S. 空集合はどうして任意の集合に属するのですか.
T. 約束だ!
S. おとうさんはどうしてワンマンなの!
T. 約束だ……結婚のときの.しつこいぞ.
というような、訊かれるとドキッとしてしまう数学の盲点が、上記のような(古臭い)冗談混じりの口調で紹介されています。他にも身近な話題として、たとえば「0は何次式か」「ルートの中は虚数でもよいか」「なぜ風が吹いても桶屋が儲からないか」など。上の話の続きもあります。(ちなみに、0は-∞次式と解釈できるようです。)
いちおう旧課程の高卒〜大学初年次ぐらいの人が対象のようです。読んでいると、ところどころで旧課程のレベルの高さを感じます。古本を買ったような気分です。
こういう話って自分じゃなかなか気付かない、気づいても自力じゃ解決できないので、まとめて読めるとなんだかいい気分です。(K内)