名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

トライガンマキシマム N-1,2 (内藤 泰弘)

TRIGUN MAXIMUM Nー1 (ヤングキングコミックスNEO)

TRIGUN MAXIMUM Nー1 (ヤングキングコミックスNEO)

 トライガンマキシマムの新装版です。今回の表紙は1がヴァッシュで2がウルフウッドでどちらも凄く格好良い。旧版でいうと4巻までくらいの内容が収録されています。今回はカラーページがそこそこあります。あとがきまんがは相変わらず好き勝手やっており1ではメリルとミリィが2ではウルフウッドが登場。ウルフウッドの登場コマ数が少なくてかわいそうです。さらにメリルは女版作者であることが判明。衝撃の事実。
 前作『トライガン』でヴァッシュが失踪してから二年後の世界が舞台になっている。名前を変え静かに暮らしていたヴァッシュはウルフウッドからナイブズが動き出したという知らせを受けて、ナイブズを止めるためにまた旅に出ることになった。今回戦闘するGUNG-HO-GUNSは雷泥・ザ・ブレード、レオノフ・ザ・パペットマスター、グレイ・ザ・ナインライヴズ、ホッパード・ザ・ガントレット、ミッドバレイ・ザ・ホーンフリークの5人です。雷泥は名前通りのムラマサ使いのサムライキャラで格好良い。奥義名も「二重星雲(ふたえネビュラ)」で格好良い。「星雲」を「ネビュラ」と読ませるあたりが格好良すぎる。アワーズ4月号で竹山佑右氏による雷泥の過去を描いたトリビュート企画があるので読むといいでしょう。レオノフは超絶細密技巧至高芸術の人形を使う人形遣い。レオノフ登場時の「ホーム・スウィート・ホーム」でのヴァッシュの絶望的な表情は素晴らしいと思う。レオノフは特異なしゃべり方をしますが、これはレオノフ自身も感情のない人形であるという表現なのでしょう。グレイは名前通りのグレイを彷彿とさせる顔をした巨漢キャラ。このウルフウッドVSグレイ戦は作品中随一のグロさを誇ります。ウルフウッドのパニッシャーは惚れ惚れする素敵兵器だと思う。マシンガンとロケットランチャーが一体になった十字架型の兵器とか夢が詰まりすぎてる。ホッパード&ミッドバレイ戦は次巻で決着がつくので次回に紹介したいと思います。
 4月14日にはトライガンのDVDBOXが発売、さらに4月24日には遂に映画版トライガンが上映されます。上にも書いたようにアワーズ4月号ではトリビュート漫画、さらに5,6月号では内藤泰弘による劇場版トライガンの番外編が掲載されますので興味のある方は読みましょう。(toshi)