名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

トライガンマキシマム N-7

TRIGUN MAXIMUM Nー7 (ヤングキングコミックスNEO)

TRIGUN MAXIMUM Nー7 (ヤングキングコミックスNEO)

「はるか時の彼方 まだ見ぬ遠き場所で 唄い続けられる 同じ人類のうた」
 新装版トライガンマキシマムの最終巻。当初の刊行予定とは大幅に遅れてしまったが、遂に最終巻が刊行されました。表紙はナイブズさんです。旧版の方での13、14巻がまとまっており、また14巻は他の巻よりページ数がかなり多かったので、これもかなりのボリュームになっています。
 今回の戦闘はヴァッシュVSレガート・ブルーサマーズ、リヴィオ・ザ・ダブルファングVSエレンディラ・ザ・クリムゾンネイル、ヴァッシュVSナイブズとなっております。他にもナイブズが巨大宇宙船を破壊したりしますが、展開的にどうでもいいシーンです。ヴァッシュVSレガート戦はおそらくコミック中でのベストシーンであるといっても過言ではないでしょう。魔人レガートとヴァッシュの共通点だとかレガートの戦う意味だとか色々詰まっています。残り僅かとなった「能力」を駆使するヴァッシュに対してレガートは技で自らを傀儡と化して致命傷すらものともせずに戦います。決着のところはお互いのすべてを出し切った感があり、素晴らしい。ここでヴァッシュはウルフウッドが命を賭けて守ったものを守るために、人を殺してしまう。非常に感慨深いシーン。リヴィオVSエレンディラ戦も良い。有利・不利の切り替わりが早すぎる点はマイナスともとれるが、リヴィオとラズロの共闘など見所は多い。ヴァッシュVSナイブズは戦闘の盛り上がりこそ欠けるものの、ナイブズの覚悟が垣間見れるなどラストバトルとしてはとても良い。「双翼」のラストページはグッとくるものがある。ナイブズと融合していたプラントの説得シーンは、今までのヴァッシュの生き方が間違っていなかったということを示す重要なシーンですね。なかなか陳腐さがありますが、この陳腐さがトライガンらしいと個人的には思います。
 あとがきまんがの「バレットダンスサルーン」も大団円を迎えました。非常にギャグい終わりだった。
 12月15日にはあの「劇場版トライガン〜Badlands Rumble〜」のBD・DVDが遂に発売されます!当然予約もしてあり、今から非常に楽しみだ!(toshi)