名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

消えちゃえばいいのに(和智 正喜)

消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)

消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)

 もういっそのこと潔い、清々しいまでの説明する気のなさ。突き抜けた感性。ピュアな精神の人を惑わす危険な小説である。迂闊にもカッコイイ!などとおもってしまうとこじらせてしまう。でも冷めてるとすごくつまらない。
 瑕疵は挙げるとキリがないので割愛。ゴミを大量にちりばめて重要な部分を隠す手法なんだと思うことにした。そのせいで本題なんだっけ状態になったらドンマイ。全体としてはかなりラッシュ力があるので、ご利用の際は慎重に。自分はもう取り返しがつかないと思っている人は笑いながら読みましょう。
 『殺×愛』読者はモーレツにきるらぶ症候群が襲ってきて悶え苦しむことになるのでご注意ください。(つの)