先週の宣言通りレビュー書こうと思います。とか昨日の昼過ぎに学校で書いちゃってたんですけどね…半日ほど遅れましたがレビューします。
- 作者: 日下三蔵,大森望
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 文庫
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とりあえず気に入った作品についてレビューのようなものを徒然なるままに書きます。
時空争奪(小林泰三)
個人的にはこの本の中で一番好きです。SFむずかし、とか思って他の作品読んでましたがこの作品はSFむずかしいけどなんかおもしろい、とか思いました。
過去に影響があり結果現在、未来は…という話は実は結構好きなのかな…。バックトゥザフューチャー好きですし。
独断的な内容説明をしますと過去の芸術作品が何者かに書きかえられていると思ったら実は、川が他の川の上流部を飲み込む河川争奪のように過去そのものを奪われていたというお話。時間ものですね。
川は河口からできている、という川の生成順序の論理がおもしろいです。というかこの切り口で時空(宇宙)を考えるというのがこの話の根幹であると思うのでおもしろくなきゃ困るのですが。
この論理で、宇宙の生成過程においてビッグバンは最後に出来上がった、という結論を導く発想に驚きました。
非常に個人的意見ですが、「一匹の生徒」とかいう言い回し好きです。…だからなんだと。
この著者の他の作品も読んでみたいなとか思いました。
ノックス・マシン(法月綸太郎)
SF、と聞いて思い浮かぶ単語はいろいろあると思いますがその中でもタイムトラベルを題材にした作品です。
説明のようなものを。タイムトラベルをしてもパラレルワールドへ行ってしまい失敗、という状況の中、ついに双方向のタイムトラベルが可能な点を発見した。なぜその点のみパラレルワールドへ飛ばないのかというと…。でオチる感じの話…あれ、ノックスについて一切触れてない…。
歴史の改変が起こるからパラレルワールドへ行ってしまうという設定なのでしょうね。なんかドラえもんにこんな話あったような気がしなくもないですが。ドラえもんもSFですしね。
…まあオチは見えやすいのかもしれませんがおもしろいです。ページ配分が上手いのでしょうか。個人的にはオチはたぶん…でも手堅い、という話は大好きなので書いてしまいました。