名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

ラノベ班が勧めるおすすめガガガ文庫

どうやらKindle版でガガガ文庫が40%OFFらしく、ついったーで「おすすめのガガガ教えろ」みたいな発言をちらほら見かけるようになったのでまとめる。けど、誰か見てるのかしら。
あらすじを書いてる時間はないのでアマゾンさんで読んでください。アレだったらコメントで聞いてくれれば答えますし……。あとロミオは薦めなくてもみんな既刊全巻持ってるよね。
あととくに説明がない限りこの記事で出てくる作品はすべてガガガ文庫から出てる作品ですな。

単巻

ハムレット・シンドローム樺山三英

ラノベ?文章力がちょっとねー」とか言うやつに読ませると殺せる。『ゴースト・オブ・ユートピア』(早川Jコレ)の作者って言えばSF界隈的にはわかりやすいのかしら。

ハムレット・シンドローム (ガガガ文庫)

ハムレット・シンドローム (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶犬村小六

『AURA』と同じで今更おすすめするのもためらわれるほど有名作なんで説明とかいいでしょう。他もしてないけど。一冊の完成度で言えば完璧に近い傑作なので読むべし。
単行本版は加筆されてるらしのだけど読んでないので誰か感想教えてください。

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

『森の魔獣に花束を』小木君人

ガガガっつーかラノベに珍しい童話テイストの名作。知名度的に『ミミズクと夜の王』(電撃文庫)みたいなノリといえばわかりやすいかな。作者である小木君人はこういう雰囲気の作品ばかり書くので気にいった場合は追いかけると吉。ただ『夜が来るまで待って』はちょっとアレなのであまり勧めはしないかも。

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)

『ストレンジボイス』江波光則

江波光則ガガガ初期三部作のひとつ(あと2つは『ペイルライダー』と『パニッシュメント』)なんでシリーズに入れるか迷ったけど、まあ単巻でいいや。江波光則を語るなら本作を読まないとスタート地点にも立てないぞ。
気に入ったら星海社Fictionsから出てる〈魔術師スカンク〉シリーズも要チェックだ!

ストレンジボイス (ガガガ文庫)

ストレンジボイス (ガガガ文庫)

どろぼうの名人中里十

お前ら、百合だぞ。というかガガガで百合って言ったら本作か『みすてぃっくあい』だろう。確かに『人形遣い』も結構濃い百合だけど本作と『みすてぃっくあい』はそれを超える濃度でむせる。というか中里十せんせー百合作家だから百合しか書かないもん。望むところであるな。
百合好きなら次作の『君がボクを』もチェックだ。

どろぼうの名人 (ガガガ文庫 な 4-1)

どろぼうの名人 (ガガガ文庫 な 4-1)

『オブザデッド・マニアックス』大樹連司

ゾンビ大好き高校生オタクの夢かなえてみたぞラノベ。別にゾンビがそこまで好きじゃなくても文句なしに楽しめる。つーかガガガから出てる大樹連司の作品(アンソロは除く)はどれも面白いのでとりあえず買っとこう。すべて単巻だしな!

オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)

オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)

『幽式』一肇

長らく書籍版が品切れが続いてて中古でも手に入りにくかった本作も電子書籍ならスグ買えるぞ。
ホラー(風)作品では群を抜いてる。ラノベ界だけの話ではなくて角川ホラーにぶち込んでも文句言われないって意味でね。本作の実質的な続編が星海社Fictionsから〈フェノメノ〉シリーズとして出ているのでチェックせざるをえない。
あとヒロインが○○するラノベ特集をするなら抑えておかないとにわか扱いされる。

幽式 (ガガガ文庫)

幽式 (ガガガ文庫)

『シー・マスト・ダイ』石川あまね

「授業中学校にテロリストが!」ネタをここまでド直球に書いた作品は本作以外にこれまで出会ったことない。ただのあらすじオチで終わらない構成の丁寧さがあるのでぜひに。
ただ作者は失踪中なので続刊もなければ次作もないのが非常に残念ではある。

シー・マスト・ダイ (ガガガ文庫)

シー・マスト・ダイ (ガガガ文庫)

『狩りりんぐ!』森月朝文

荒れるなと思ったら案の定一部で荒れて次作が出ないのですが誰に文句言えばいいんでしょうね。『こわれた人々』も続刊でないしもしかしたら第六回は呪われてるんじゃないのか。

狩りりんぐ! (ガガガ文庫)

狩りりんぐ! (ガガガ文庫)

シリーズ(五巻未満)

コップクラフト賀東招二

今月四巻が三年ぶりに出たんですな。これはもう全巻揃えるしかない。

コップクラフト (ガガガ文庫)

コップクラフト (ガガガ文庫)

『憂鬱なヴィランズ』カミツキレイニー

くっそ面白いのになんで売れないんだラノベ筆頭株。いや本当は売れてるのかもしれないけどさ。デビュー作である『こうして彼は屋上を燃やすことにした』を読んでから買い揃えてもいいかもしれない。絵本・童話を作品に組み込むスタイルは共通してるしね。
あと五月に五巻が出るぞ。

憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)

憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)

『鳥葬』『密葬』『樹木葬』江波光則

〈○○葬〉シリーズとでも言うべきですか。ごめんね、えなみん二個目なんだ。
某読書人大賞にアレしてるけどあの推薦文は正直いってクソなので書いた人間はちょっと表でようか。

鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)

鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)

『飛べない蝶と空の鯱』手島史詞

これどういう扱いになるのか怪しいけどシリーズの既刊としては六冊出てる。サブタイトルに「たゆたう島の郵便箱」と付いてるのが一部(三冊)、「蒼の彼方より、最果てへ」と付いてるのが二部(三冊)。
かなり丁寧に作られたファンタジーで〈飛空士〉シリーズが好きなら買ってもいいと思う。
ガガガといえば空、というイメージがあるけれど、実際空戦してるの本作と〈飛空士〉シリーズと『花咲けるエリアルフォース』くらいしかなかった気がする。思い出せないだけかも。

飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)

飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)

シリーズ(五巻以上)

俺、ツインテールになります。水沢夢

「アニメ化するから」という理由でラノベを勧めるやつは殺すべしの掟があるラノベ班であえて本シリーズを勧めるのはまあ悔しいけど面白いからですな。
あとアニメ化するらしいです。あーはい、一作目読んだ時からそんな気はしてましたよって感じ。

俺、ツインテールになります。 (ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。 (ガガガ文庫)

人に読ませると楽しい系ラノベ(察して)

『ななかさんは現実』鮫島くらげ

ぎゅうにゅうおいしい。作者失踪。

ななかさんは現実 (ガガガ文庫)

ななかさんは現実 (ガガガ文庫)

『携帯電話俺』水市恵

カブト虫たのしい。作者元気。

携帯電話俺 (ガガガ文庫 み 1-1)

携帯電話俺 (ガガガ文庫 み 1-1)

『脱兎リベンジ』

戦争だ。かかってこい。

脱兎リベンジ (ガガガ文庫)

脱兎リベンジ (ガガガ文庫)



(くずみや)