名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

地球の長い午後(ブライアン・オールディス)

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

植物が天下取った遠未来の地球で、人類は衰退しました科学技術も何もかも失った人類が何とか生き延びようと頑張る話。
何が面白いかって変な名前のついた変な植物がいっぱい出てくるのが面白い。火を噴くやつだとか、月まで蔓を伸ばすやつとか、テレパシーキノコとか。そして仲間達の死や冒険のはてに主人公はある一つの決断を迫られることになるんだけど、そこで彼の取った選択も少し変化球めいていて面白い。
本書に影響を受けて書かれた、と言われているのが椎名誠の『アド・バード』で、こっちもなかなか。


よくよく考えると新年に紹介するような本ではないかもだ。(片桐)