お茶濁し其の弐
- 作者: 安倍夜郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/26
- メディア: コミック
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現在TBSでドラマ化されているものの原作。ドラマ化という単語に釣られたというひどくミーハーな理由で読み始めたが、かなりつぼにはまった。深夜食堂と呼ばれる食堂を舞台にした一話完結のショートストーリー。舞台が食堂だからグルメ漫画かと言えばそういうのではなく、内容は「赤いウインナー」とか「しょうゆかソースか」といった庶民的な食べ物や話題をテーマにした人情とか哀愁とか郷愁といったような感情の詰まった話となっている。着飾らない庶民的なものをテーマにしているのが非常に魅力的。もう一つの魅力としては、ヤクザ者の竜ちゃん、リバウンドを繰り返すまゆみちゃんやバターライスばかり食べる料理評論家の戸山など個性的で多彩なキャラクターが挙げられ、ほぼ毎話ごとに一人出てきている。また、他の話に登場していたりとそれぞれのキャラが使い捨てでないというのも素晴らしい。
めちゃくちゃ面白いというわけではないのだけれども、読むとなんだかほっこりと心が満たされる、そんな漫画です。(toshi)