名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

オススメ本作品紹介2020

みなさんこんにちは。だんだん暖かくなってきましたね。そんなこの時期にオススメの作品です!

 

儚い羊たちの祝宴』 米澤穂信

仄暗い雰囲気を味わいたいときにオススメ。お嬢様とかミステリとかホラーとかに惹かれるそこの貴方、読んでみませんか?

 

『なめらかな世界と、その敵』 伴名練

SFと百合好きの描く短編集。百合が良い。異なる世界観にどっぷり浸れる文章力に脱帽。とにかく面白い本が読みたい!という人にオススメ。あと百合。

 

『プラヴィエクとそのほかの時代』 オルガ・トカルチェク

 ノーベル賞作家によるポーランド現代幻想文学。架空の町プラヴィエクを舞台にマルケスを思わせる昔話的物語が繰り広げられる。しかし、それだけに留まらず、独ソという二大全体主義国に蹂躙された当地にしか描けない悲劇が本作に暗くも魅力的な光を添えている。

 

『ゴーレム』 グスタフ・マイリンク 今村孝訳 白水Uブックス
 幻想文学の王と自信を持って言える傑作。 伝説のゴーレムが復活したという噂が不穏に広まるプラハの街を 舞台にした神秘的物語。
 

新世界より』 貴志祐介
退廃的な未来を描いたサイエンスファンタジー。「隠蔽された歴史」を紐解くのが好きな方にオススメです! アニメ版のキャッチコピーが個人的にツボ。

『旅のラゴス』 筒井康隆
ラゴスが「先祖の書物を読破する」という目的のもと、不思議な世界を旅します。読んでいるときの没入感と読後感が最高です。

『この世界がゲームだと俺だけが知っている』 ウスバー
なろう発。完結済み。文体は軽いですが、張り巡らされた伏線や叙述トリックはかなり本格的です。WEB版でも全話見れるのでよかったら読んでみてください!

(漫画2つ)
暗黒神話』 諸星大二郎
1976年に少年ジャンプで掲載されていた漫画作品。神話、仏教、SF要素が高度に絡み合います。天才の妄想は読んでいて楽しい。

『ぼくらの』 鬼頭莫宏
15人の少年少女に課せられた壮絶な使命。えげつない設定とは裏腹に、子どもたちが死と向き合う姿にはどこかさわやかさもあります。

 

(アニメ)

STEINS;GATE

元々はゲーム作品。なんとなく不穏な日常系アニメ・・・という雰囲気は12話でひっくり返される。怒濤の伏線回収と最終話の爽快感を、ぜひ一度は味わってみて欲しい。ネタバレなしで!!! その後一話を見るとにやにやできるのでループ推奨。

3/14、ニコニコで生放送予定!!