名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

スーパーロボット大戦OGクロニクル Vol.1,2

スーパーロボット大戦OGクロニクル 2 (電撃コミックス)

スーパーロボット大戦OGクロニクル 2 (電撃コミックス)

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 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、 
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  ヽヽ___ノ  作者買いしたら意外と当たりだったでござる
                              の巻

別にはっとりくんは関係ないけど、つまりは、まあそういうこと。
表紙描いてる人が好きだからスパロボOGのアンソロ買ったら中身も割合よかったよと。
以下、面白かった話

Vol.1

対馬直人といえばこの間『ゲッターロボ飛焔』をかいてた人なんだけど、この人昔はボンボンとかで玩具宣伝漫画を描いてた人なんだよね。宣伝そっちのけで好き勝手ロボ描いてるところにボンボン作家魂みたいのを幼いながらも当時の僕は感じていたわけなんだけど、その中でも特にひどかったのが『棋神伝バトルコマンダー』、これだね。
別につまらないわけじゃなかった。ロボット同士の合戦の中に将棋の戦略を上手いこと入れてみたりとかがんばってたんだけど、もとのおもちゃがダメだった。
漫画が、

棋神伝バトルコマンダー 3 (コミックボンボン)

棋神伝バトルコマンダー 3 (コミックボンボン)

これね。将棋ロボは人間と同じかそれ以上の大きさ。
で、おもちゃがこれ普通の駒と同じサイズ。ディテールがどうなっていたかは推して知るべし。これを買った子供たちの心境は考えるまでもない。全然売れなかったし。漫画に問題が無かったとも言えないんだけどね。主人公機が途中で勝手に玩具にない姿に進化しちゃってたし。
あ、スパロボの漫画については特にないです。

  • 八房龍之助「新春まんが祭り 最強の楯対宇宙ひらめ」

サブタイトル「寒風吹きすさぶ3Kの宇宙の海に少年の愛の花は実をつけるのか?」
タイトルだけでこのアンソロの全てをかっさらっていった作品。内容は普通に面白い。
オリジナル怪獣の宇宙ひらめのデザインがすごい。きもすぎてうっかり続編の敵キャラに正式採用されるくらいすごい。
それだけ。

Vol.2

これに出てくる雑兵の中になかなかに悲惨な設定の方々がいまして。超能力者やらブーステッドマンやらの試作品の失敗作が薬物大量投与され自我を失わされたうえで捨駒としてカミカゼアタックさせられるんですが、舞台説明の欄に載っている彼らの機体名称がひどいわけなんです。
その名も「エル・アインスかちこみ鉄砲玉カスタム」。素敵。見た目も、寄せ集めの機体の胴体部にダイナマイトっぽい爆発物が巻いてあるだけという素敵デザイン。惚れる。
敵戦艦もブレード状の突角に、指からレーザーのでる腕を生やし、何故か蒸気機関的なものを搭載するというスパロボにあるまじきキチガイスタイルで、なんか、もう、いろいろダメな漫画でした。