名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

読書会@部室

本日、前述のとおりジョー・ヒル20世紀の幽霊たち」内の「ポップアート」で読書会が(無理やり)行われました。担当者が『もっとちゃんと準備しろよ!』と叱られていたのがミョーに印象に残りました。自分のときがあれば気をつけよう(((゜д゜)))
ま、そんなどーでもいいことは措いといて、覚えてる限りで内容をつらつらと。

題名は名前とのひっかけ。フーセンっぽさも兼ねてのいい題名じゃないかな。主人公と親友は鏡像のような対比関係。体はまともでも心は繊細で傷つきやすい主人公に対し、体が繊細で心はわりと丈夫な親友。家族関係が崩壊している主人公(親父のダメ人間っぷりがカッコイイw)にごく正常な家庭に生まれた親友。友達がいないのは共通項。父親がボロクソなのは作者の父親に対するあてつけ?でもこの作者は弟のが嫌いらしいとの情報も。父親のほうも息子と妻にイライラしてぶっ殺すよ!っていう小説をかいてるらしい。リアルでいい歪みっぷり。読まされる読者はたまったものではない。すこし話が逸れたかな。でも読書会はもっと迷走していたことを一応ここに記しておく。南無。
宗教がらみの話もちらほら。残念ながら内容はよく覚えていない。申し訳ないけど覚えている人誰かコメントよろ。作者は王道カルチャー(親友の家族の趣味)を皮肉ったような書き方もしていて、そういったものに懐疑的なのかとも。親友の旅立ちシーンが美しい。親友の本体(自我)は大気に拡散して感動エンドと信じたい。任侠沈没的には星になったよ?(笑)
主人公はそれこそ風船のようにフラフラと漂いながらも(真人間→ダメ人間→真人間…)いちおう上に(成長する方向に)進んでるかな、という感じ。主人公の心の仮託であろうフーセンの親友が死んで、またフーセン人と出会うところは時計仕掛けのオレンジを彷彿とさせるね。ビバ、名曲!(笑)
画鋲で大丈夫な風船についてとか、向かい風のときに歩くのって大変そうじゃない?とか、なぜか燃料の燃えやすさについてとか、バカ話にも花が咲く。
でもこの作品はリアルに捉えるんじゃなくて(それも楽しいけどw)やっぱりメタファーとして各人が思うところに当てはめて考えるのが正しい読み方なのかな。
個人的にはロゥロゥロゥユアボートがサーセンwwwって感じだった。でも、ピアノ、最初からうまくなんて弾けないよ!(笑)

いつもよりさらに汚い文章ですが勘弁してください。では今日はこのへんで。(まつの)