- 作者: 澁澤龍彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/04/01
- メディア: 文庫
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久々に本読んだ気がします…。
いや、新書は細々と読むんだけどなぁ
「まんが 現代史」や「山形有朋と原敬」とかレビュー書いても需要ある気がしないよ!
というかそもそも私のレビューなんかに需要なんてなかったよね!
orz
この本の作者は澁澤龍彦
(彦は旧字体なのにでない…)
マルキ・ド・サドの著作を翻訳していたりする人です。
中3のとき、塾の国語の問題がこの人の文だったなぁ。
「反対日の丸」的なタイトルでした。
コンデンスミルクなんて食パンに塗るんですね!驚きです!
食パンにコンデンスミルクとか甘過ぎじゃないのかな…って思います。
で、今回の「ねむり姫」は古文とかの文章を下敷きに書いたお話。短編集になっています。
個人的にお気に入りなのは「夢ちがえ」
耳が聞こえない少女が主人公で、時代的に(多分城が山城とかいってるから室町くらい?)忌み嫌われて幽閉されてるときにたまたま外見た時にいた男に一目惚れ。
んで夢の中だとあら不思議。その人がでてくるし、何故か耳が聞こえないはずなのに音が聞こえる!幸せね。
っていうお話。
夢以外でもその人に会えるようになるんですけど、別にハッピーエンドとかじゃないです。
澁澤龍彦だし。
あと、「きらら姫」っていうお話は大工の話でタイトルになっているきらら姫は一瞬話題に上るだけで全然でてこなかったりする。
「狐媚記」もなかなか面白い。
ある日、北の方が出産したら狐の子だった。あら大変。
旦那には見放されるし…。っていうお話。
ちなみに主人公は北の方じゃなく、北の方の長男。前半は全然でてこない。
でも主人公…結果的には。
普段、本の後ろについているあらすじとか読むけどすぐ忘れちゃいます。
で今回もいつも通り忘れてて全部読み終わった後に見直したら、
実母の生んだ牝狐を愛し命を奪われてしまう男の物語
あれ?ネタバレしてね?
という感じなのでした。
全体的に、個人的には面白かったですよ。
ただ単に私が澁澤龍彦好きなだけかもしれませんが。
(あずま)