- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/24
- メディア: 文庫
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軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。その残骸と月往還船からなる構造体は、無数の死体とともに漂流を始める。だが、隔離された気密区画には数名の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通じて生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。真空との絶望的な闘いの果てに待ち受けているものとは?―小川一水作品史上、最も苛酷なサバイバル。(「BOOK」データベースより)
たぶん設定において最も大事な点は物資から完全に隔離されたサバイバル状態にある、というところ。極限状態でも人間は正しく生きられるのか。希望が見え隠れしハラハラする展開も楽しめると思う。難解で読みにくい類の本ではないので普通に良作が読みたい人は手を出すといいかと。