お久しぶりです。eFACEと中間終わりました。しかしレポートが2つに英語のプレゼンもたまっている…。
久しぶりに自分が面白い!と思える本に出会えてとてもうれしいです。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
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『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』などで有名な伊坂幸太郎のデビュー作。なんか私のレビューは図らずもデビュー作ばっかですね…。
超簡単なあらすじ
コンビニ強盗に失敗し逃走中の伊藤は気付くと、未来を予言する案山子や嘘しか言わない人といった変わりものばかりが住む島にいた。
その島の住人(案山子もいるけど)は皆変わっていますが、それぞれが明確な考えを持っています。この本の中でそこがとても魅力的だと感じました。こういうのもミステリーの面白さだったなって思い出させてくれました。
住民との会話(文体)は人によって好みが分かれるところかと思いますが、皮肉めいた口調で自分の考えをしっかり主張する感じは面白かったです(主人公が置いてけぼり感も。しかしそれも含めて読んでいて楽しい)。
また、多くの伏線が張られており(あの映画ほどではないが)、最後に収束していく感じは読んでいて爽快でした。
大学に入ってから話のトリックやネタばかり気にして、本にドラマ的な面白さの要素を感じていなかったのですが、この本はミステリー的面白さもストーリー的な面白さも兼ねそろえた読んでいてとても気持ち良い作品でした。個人的には読後感もとても良いです。
たまにはミステリーもいいものですね!
(小)