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で、内容についてだが、そのままミステリィな感じだった。ジャンルがミステリなので当然ちゃ当然だが、なんというか、正統派という印象。端的に言えば、つまらなかった。状況があって、事件があって、事実があって、結末があって、それだけである。
世間一般では「理系ミステリ」と呼ばれているらしい森のミステリだが、別にそんなに科学的な専門知識が登場するわけでもない。そんなものが登場してしまったら一気に敷居が上がってしまうので、当たり前と言ったらそうであるが。では何が理系なのかというと、ただ探偵役が純理系な人間というだけである。この探偵役と相棒役の二人もまたクセモノで、キャラに魅力が感じられない。いかにも「小説の登場人物」といった雰囲気をまとっているのだ。
ディズっても仕方が無いのでこれくらいで切り上げる。しかし、一般にもっとも面白いとされる「全てがFになる」も一応読んでおきたいとは思った。まだ逆転もあるかもしれない。この作者の第一作目は、偶然手元になかったのである。部室にあっただろうか?
(條電)