名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

キノの旅-the Beautiful World-(時雨沢恵一)

最近できた栄のブックオフにいってきました。なんか本がいっぱいあって楽しかったです。ひさしぶりに本を買いました。『きみにしか聞こえない』(乙一)と『キノの旅』(時雨沢恵一)です。僕は乙一では『暗いところで待ち合わせ』が好きです。おすすめです。読んだのだいぶ前なんでもっかい読まないとレビュー書けないけど…。キノの旅は高校生の時読んですごい好きになりました。やはり自分は短編が好きですね。

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

というわけで『キノの旅』です。知ってる方も結構いるかと思います。過去に誰かがレビューなさってた気がしますが気にしないことに。


簡単にあらすじ
主人公キノがモトラドであるエルメスと一緒にいろんな国を旅するというお話。短編。いろんな国によって価値観やら技術力やら法律やらが違います。その国の人は素晴らしいと思っていてもほかの人から見たらどうなんだろうみたいな感じ。つまり星新一とか宮沢賢治みたいな寓話的なお話が多いですね。

適当に気に入ったのをいくつか軽く紹介します。

人の痛みがわかる国

人の痛みがわかる人になれば相手を傷つけたりもしないし嫌がることもしなくなります。では実際にわかる人になったら…という話。僕はこういう話が大好きです。みんなはどう思ってるんだろうなーとかいうことをたまに考えて苦しんだりすることとかありますが、苦しめなかったら苦しめなかったでもっと苦しむのかもしれませんね。

多数決の国

一人で決めるよりもみんなで決めたほうがより良い方向に国が動いていくはずですよね、と。僕はこういう話が大好きです(2回目)。僕の実生活では多数決で決めたほうがうまくいくだろうと思うことは結構あります。自分もこうならないようにしよう、と思っても実行することは難しいのかもしれません。

レールの上の三人の男

内容少しでも書いたらいろいろばれそうなので書きません。意味が分からないとか、だから何だとか言われてしまうかもしれませんが、自分は面白かったなと思いました。実際こういうようなことやってしまっている人も結構いそうだなとか思ったり…。


みたいな感じですね。あいかわらず日記みたいな感じになってしまいました。短編だし寓話に近いからネタバレが怖くて書きにくい…この作品でネタバレはしたくない。
まあラノベ読んだことない人もラノベって感じがそこまでしないので楽しんで読めるのではないでしょうか。好き嫌いはある程度わかれそうですね。もし読みたい方がいらっしゃったら部室に持ってきますので声をかけてください。

(小)