そして彼女は拳を振るう (そして彼女は) (JUMP jBOOKS)
- 作者: 松原真琴,小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/10/27
- メディア: 新書
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『猫耳父さん』と『そして彼女は拳を振るう』に何の関係があるのかと言えば、単純に作者が同じなのである。そんでもってこっちのがどちらかというと有名だから『そして彼女は拳を振るう』をレビューすることにしたという、ただそれだけ。
作者の「松原真琴」は著作よりも定金伸治、乙一と行った旅行記の方が有名という少し残念な人だが、別に作品の出来とは関係無い。無類のジャージ好きで『そして彼女は拳を振るう』の続編でジャージ神とか出したりする。
上にちょっと書いたけど『そして彼女は拳を振るう』は好評だったのか、その後「そして」シリーズとしてあと2冊出版された。挿絵を小畑健が描いているのだが、巻を追う毎に主人公の顔が漢になっていくのが泣ける。
内容の話。主人公の園原八重は代々霊感持ちの家系に生まれるが、なぜか彼女だけ能力がえらく低い。聞こえるが見えない、憑依はできるが話せない。そんな彼女が現在の持ち霊、「十郎」と「美果」といかにして出会い関係を築いていったのか、というのがメインの話。あと憑依合体して江原みたいのと闘ったりする。オーバーソウルはしない。
全体的に優しい小説なので、重たいSFに疲れた時にでもどうぞ。