名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

人獣細工(小林泰三)

シュタゲがいい加減に終わった…。
久々にメインヒロインが良いゲームでしたね。

人獣細工 (角川ホラー文庫)

人獣細工 (角川ホラー文庫)

パッチワーク・ガール。そう。わたしは継ぎはぎ娘。その傷痕の下には私のものではない臓器が埋めら

れている。傷痕を見ていると皮膚が透けて、臓器がゆっくりと蠢動し、じゅくじゅくと液体が染み出し

てくるのが見えてくる。わたしのものではない臓器。人間のものですらない臓器。…第2回日本ホラー

小説大賞短編賞をあの名作「玩具修理者」で受賞した著者が、内臓の匂い漂う絶望と恐怖の世界を構築

した表題作に、二編を加えた待望の第二作品集。
内容(「BOOK」データベースより)

表題作の「人獣細工」の結末は、途中からは読める感じ。それでもラストは「えぇ!」と言った感じになる。
「自分」って何?と少し感じさせられたりならなかったり。

微妙にグロいけどまぁこんなもんかってくらいのグロさ。まぁホラーだしね。

「吸血狩り」は、そのまんまと言えばそうだし、違うとも言える。主人公の主観をどうとらえるかで話

の受け取り方が変わってくる感じだろう。

「本」は、なんかもうめちゃくちゃ。
最初読んでる時に「なんだこれ」って感じで嫌になったけど読んでいるうちに面白くなってきた感じだ

った。

「吸血狩り」が微妙だけど全体的には面白かった。特に表題作。

(あずま)