名大SF研記録ブログ

名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会

家に棲むもの(小林泰三)

今週の木曜日から名大祭ですね。

家に棲むもの (角川ホラー文庫)

家に棲むもの (角川ホラー文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
ボロボロで継ぎ接ぎで作られた古い家。姑との同居のため、一家三人はこの古い家に引っ越してきた。みんなで四人のはずなのに、もう一人いる感じがする。見知らぬお婆さんの影がよぎる。あらぬ方向から物音が聞える。食事ももう一人分、余計に必要になる。昔、この家は殺人のあった家だった。何者が…。不思議で奇妙な出来事が、普通の世界の狭間で生まれる。ホラー短編の名手、小林泰三の描く、謎と恐怖がぞーっと残る作品集。

「家に棲むもの」は上の内容の通り。ホラーで良い感じだったけど結末がイマイチ。救われない話だと思ったのにそうでもない終わり方で…。
「食性」は多分ホラーなんだろうけれども、ベジタリアンな妻がマジキチであんまホラーって感じがしない。
「肉」はタイトルそのまんまといったもの。にしても、小林泰三が書く関西弁の女って凄く馬鹿っぽく思える。
「お祖父ちゃんの絵」しかり、『家に棲むもの』は頭がおかしい登場人物が多い感じがする。
そして、上の内容が言うほど「謎と恐怖がぞーっと残」りはしない。

部室にあったので読んだ。
「兆」は読んでいないから知らないけど、他の作品は話変わりすぎ。もはや別作品。
全体的にイマイチで残念。
(あずま)